チンギス・カンも50歳になってます。12巻目となれば年を喰うもの。
北方謙三さんは、この物語でチンギス・カンだけでなくいろんな人物を登場させています。逆にこの巻を読んでいると、北方さんはチンギス・カンとなったテムジンには興味が薄れてきたような気もします。
そして、テムジンのころの登場人物が死んでいきます。モンゴルに敗れた金国の武将である完顔遠理の抵抗、耶律楚材が使えることなど、逆にこれから物語を面白くしていく人物に北方さんは魅力を感じているようです。