やっと文庫本が発刊。
少々忘れていた人物関係。読みながら思い出していきました。
この物語は東京バンドワゴンという古本屋を営む堀田家のクロニクルのようなものです。今回は,研人の高校卒業そして彼のフィアンセの芽莉依の東大合格といった時に,いろんな事件がおきますが,善意の元に解決していきます。
いつどこを読んでも幸せな気分を感じることができる物語です。

たとえどんなことが起ころうとも,そこに帰りさえすれば,もう一度立ち直り歩きはじめることができる場所。
それが家なんだと思います。

そういう,場所。
幸せを求めるというのは,そういう場所を求めることなのかもしれません。今はまだ見つからなくても,そして消えてしまっているとしても,それを求めるからこそ,人は強く生きていけるのかもしれませんね。