限りなく透明に近いブルーとは,リュウが手首をきったガラスの破片。
それは自己の存在を確認することができるための道具。自らを傷つけることなしに,自分を感じることができない。
リュウの周りに集まってる若者たちは,ドラッグとセックスにあけくれています。それは,自らを壊すことで自己の存在を確認するかのごとくです。
単純に暴力的ということだけだと,嫌悪しか感じられないかもしれません。しかし,時代背景としては,米軍基地の街,そして冷戦,ベトナム戦争というような,戦争の影が見えています。そんな狂気の時代に生れてきた当時のアメリカ人でもない日本人の若者たちの価値観とは。。。想像力故のものでしょうか。。。
ひさびさに読んでみました。懐かしい感じがしました。