余命限られた自称詩人のウィリーとその飼い犬であるミスター・ボーンズの物語。この構図ですと,有川ひろさんの「旅猫リポート」を彷彿させてくれますが,そこはあのポール・オースター故に有川さんのように心温まるような展開にはなりません。
物語の途中で飼い主のウィリーは倒れてしまいます。そして,ミスター・ボーンズは逃げ出してしまいます。結果,飼い主も二転三転とします。
そして,ジョーンズ一家に飼われ,スパーキーと名付けられるのです。しかし,ジョーンズ一家は家族休暇という家族の幸福を求めディズニーランドに出かけてしまいます。残されたスパーキーはウィリーの待つ「ティンブクトゥ」へと・・・
それもミスター・ボーンズの思いだけなのですが・・・