上下合わせて1100頁に及ぶ大作です。結構面白く読ませていただきました。
書かれたのが18世紀末。16世紀末のフランス・イタリアが舞台です。日本でいうと安土桃山時代です。
題名に怪奇とありますが,得体の知れない怖さです。ラドクリフによるとテラーの物語になります。
いろいろ怪奇現象に遭遇するのですが,その正体は結局のところ判明していきます。読み手を離さ井ないという,そういったところの記述のうまさがラドクリフにあるのでしょうね。