明るい夜に出かけて
幾千の闇の中から
明るい夜に出かけて
終りのない時を数えて
明るい夜に出かけて
その声を探しに行く
一人 今は一人で
これはこの物語の主人公である富山が佐古田の演劇を見て作った詩。それをコンビニのバイトの先輩の鹿沢がニコ動で歌にして流したもの。
主人公の富山はハガキ職人で,今はオールナイトニッポンのアルコ&ピースのオールナイトニッポン(アルピーANN)のメールを送っている。この富山の前にあわられたのが佐古田こそ虹色ギャランドゥ。
そんな彼らが繰り広げる青春してる物語。映像化しても面白いかなーって。ラジオドラマ化されてオールナイトニッポンで放送されたそうです。ただ,彼らが活躍するのが深夜のコンビニ。金沢八景あたりの夜景の描写がよく映像で観たいなと思ってしまいました。
そして,この物語は僕の好きな山本周五郎さんを記念した山本周五郎賞を受賞してます。
文庫本の解説は朝井リョウさん。解説で朝井さんが佐藤多佳子さんの最初にとった本が「一瞬の風になれ」だそうです。これは2007年第4回本屋大賞の受賞作品で僕も大好きです。あと佐藤多佳子で読んだのが「しゃべれども しゃべれども」,これもよかった。