amazon中古本で買いました。
本の紹介では三島由紀夫の「金閣寺」のアンサーと書かれてます。どういう意味なのでしょうか。三島の「金閣寺」も再読してみようか・・・
この物語は,金閣の放火事件を取り扱っていますが,放火した林養賢が事件前に通った遊郭の娼妓が主人公となっています。そういった意味でのアンサーなのでしょうか。
もっとも,この「五番町夕霧楼」では金閣が鳳閣となったり,林養賢は櫟田正順となっていたりと固有名詞はいろいろと変えてあります。
ただ,多くは事実を語っていますが,この本の主人公である娼妓の片桐夕子との間に幼馴染ということとか何回も通ったということはありません。
事件の事実は水上勉の「金閣炎上」の方に詳しく書かれてます。
ただ,水上さんは,この事件の中で,櫟田正順こと林養賢が放火した動機は,彼を取り巻く環境が追い込んだということが述べたかったのではないのかなと思います。
この作品は,松坂慶子,奥田瑛二で映画化されてます。