片岡義男「夏から秋にかけての短編」読んでいてあまり季節感は感じませんでした。 発刊が平成4年ですので,片岡さんの作品としては比較的新しい方ですね。 片岡さんの年齢もあがっているためか,登場する女性も40代もありました。成熟した女性の魅力を描いています。 ”雨の柴又慕情”という短編では,”男はつらいよ”の批評を映画を観たあとの男女でしています。なかなか面白い”男はつらいよ”の解釈でした。片岡さんの解釈を登場人物に語らせているのでしょう。