何かの本で読むべしというようなことが書かれていて気にはなっていたのですが,正直なかなか手の出なかった本です。職場の方がどうですかと貸してくださったんで,この年末年始にかけて読みました。
ご存知の方が多いとは思いますが,1995年3月20日に東京で起きた地下鉄サリン事件の本です。村上さんが被害にあわれた方に会ってまとめた証言集です。
証言の多くは,事件のあらましを冷静に述べられている感じを受けます。証言の中にもありますが,マスコミのように一部分だけを取り上げていません。本当に被害者が話したいことがそのまま書かれています。
でも,もう27年たっているのですね。。。僕自身のことで言えば,地下鉄サリン事件が起こった時の3日後に娘が生まれました。嫁は病院にいて僕は家でテレビでニュースを観ていました。事件の当事者とはやっぱり違う感覚があります。事件のことと自分を関連付けるためには,こうした当事者の方々の話を聞くことも大切なのでしょうね。27年たった今,証言された方はどういう人生を歩んでおられるんでしょうか・・・
BSのNHKで,27年たった今の地下鉄サリン事件の番組は報道されます。予約しました。その時,2000人を超す方が予約していると表示されていました。