レヴィ・ストロースがうちたてた構造主義についての解説本です。
これが構造主義だという定義は明確な文で書いてはありませんが,構造主義とは何かが分かりやすく述べられてます。
この構造主義の出発点となったのがソシュールの言語学。この視点が興味深いです。
また,レヴィ・ストロースの近親相姦のタブーについての考察。これ秀逸です。
たとえば,こんなことが書かれてます

価値あるものだから交換されるものではない
交換されるから価値がある


これは,交換のシステムは必ず価値を孕むというものです。

体には,なにか使い途があったりしないほうがいい。下手に使い途があると,自分で抱え込んでしまって,交換に参加しなくなるからだ

これは,今,問題になっている あれですね。
どこかのコメンテーターもおっしゃってましたが,そうすることのメリットがあるならば,しっかり説明することだ。まさしくそうですね。
人は目先の利益にはしるものです。遠くの100円より近くの50円。。