単に男を騙すだけの悪女ではありません。男を狂わせ,自分も不幸に落ちていく女性。ただ,そこにはいろんなパターンがあり,著者の鹿島茂さんは,文学作品の女性で,どんな女性がファム・ファタルなのか述べていきます。
紹介されている作品は以下のものです。
「マノン・レスコー」「カルメン」
「フレデリックとベルヌレット」
「従妹ベット」「椿姫」
「サランボー」「彼方」
「ナナ」「スワンの恋」
「ナジャ」「マダム・エドワルダ」
この中で読んだことがあるのは「失われた時を求めて」の「スワンの恋」だけです。すこしずつ読んでみたいなと思ってます。
この本を読んでいる最中に「あれ」と思ってましたが,鹿島さんは女子大学生むけの講義をもとにこの本を書かれたということでした。こんな女性が増えたら,怖いですが・・・反面・・・