主人公のウージェーヌ・ド・ラスティニャックは,ゴリオ爺さんの娘のニュシンゲーヌ夫人と良い仲になり,社交界へ進出していきます。婿をよく思っていないゴリオ爺さんはウージェーヌを援助します。そんな中,ゴリオ爺さんの二人の娘は夫の失敗があり財産を失くし,夫との仲が悪くなります。そんな状況の中,ゴリオ爺さんは病に倒れてしまいます。そのゴリオ爺さんの最後をみとったが,ウージェーヌ。彼は,娘に見捨てられ悲愴の中息を引き取っていったゴリオ爺さんの中に何を見たのか・・・ 物語の最後は,社交界の中心舞台であるフォーブル・サン=ジェルマン通りに向かってこう言います。
「さあ,こんどはおれとおまえの勝負だぞ」