ヴォネガットの代表作の一つです。
裏表紙の紹介は,以下の通り。

わたしはジョーナ。『世界が終末をむかえた日』の執筆準備にとりかかったのは、キリスト教徒だったころのこと。いま、わたしはプエルト・リコ沖のサン・ロレンゾ島にいて、禁断のボコノン教を奉じている。ボコノン教に入信したそもそものきっかけこそは、ほかならぬ未完の大作『世界が終末をむかえた日』なのだった。 シニカルなユーモアに満ちた文章で定評のある著者が、奇妙奇天烈な世界の終末を描いたSF長編。

ジョーナというのは聖書に登場するヨナのこと。
原爆を発明したハニカー博士を調べていく中で,サン・ロレンゾ島に行く着くジョーナ。そして,ハニカー博士が発明した恐ろしいものはすべてのものを一瞬に凍らせてしまうアイス・ナイン。
冷戦の中,世界の終末を予想して書いたと思えるシニカルな物語です。
ちなみに猫のゆりかごとは,表紙の絵にあるようにあやとりのこと