本屋大賞は町田 そのこさんの「52ヘルツのクジラたち」
翻訳小説部門は『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーエンズ(著)
友廣 純(訳)ですね。
この二作品とも共通して言えるのは,家庭環境に恵まれなかった女性が主人公というところです。
また,題名に「クジラ」と「ザリガニ」という生物,そして更にクジラもザリガニも鳴いてますね。
「52ヘルツのクジラたち」では,仲間には聞こえない周波数で鳴くクジラ。虐待にあったキナコとあっている少年「52」。最後に救われたかなという感じで終われたのがよかったです
「ザリガニの鳴くところ」では,孤独で育ったいる女性が青年と出会うことで,社会にも認められていき,その青年と幸せな一生を送るのですが,彼女が死んでから夫となった青年は,その秘密を知ります。それはそれで彼女は幸せだったのかなと思います。この本は,アメリカでベストセラーになってます。
本屋大賞は個人的には,僕の住んでる市で育った青山美智子さんの『お探し物は図書室まで』に受賞してほしかったですが,2位ということです。優しい雰囲気をお求めの方は,青山さんの作品も読んでください。