アルベルチーヌをパリに連れ帰った主人公の「私」
題名の如く,アルベルチーヌを自分の支配下に置く。
「私」はアルベルチーヌがゴモラの女(同性愛者)ではないかという疑い故に,嫉妬心に苛まれる。
アルベルチーヌのために服や装飾品を買い与え,どのような服がいいかゲルマント公爵夫人にアドバイスをもらったりする。一方では,アルベルチーヌに監視をつけたり,言葉によるいじめをしたりする。
このあたりにいたっては,この主人公の「私」は最低な奴とも言えます。素直に自分の思いをアルベルチーヌに伝えればいいわけですが,これが文学作品たる所以でしょうね。。。