最近,フランスに関係する本を読む機会が多くなりました。
まだ半分も読んでないプルーストの「失われた時を求めて」は,19世紀末から20世紀初頭のフランスが舞台ですが,このフランス革命は1789年に始まるものです。そして。小説フランス革命は全18巻に及び長編です。巻数だけで言えば,「失われた時を求めて」の14巻より少ないです。ただ,1冊のページ数が少ないのが救いです。
さて,この1巻はルイ16世が170年ぶりに全国三部会を開くところから始めます。
そういう意味では,開明的というか人は好い王様だったのです。この巻からロベスピエールは登場しますが,この時点ではルイ16世を敬う気持ちでいっぱいです。
全国三部会が開かれる中で,自分の野心をとげようとしたのが,貴族でもあるミラボー。彼は,貴族でありながら平民の代表として選ばれ,全国三部会に臨みます。
ミラボーは人心掌握に長けていた人物と言えます。ミラボーに比べれば,この時点でのロベスピエールは理想には燃えてますが,現実的には何もできないのでした。
いよいよ全国三部会が開催されるのですが,平民代表からなる第三部会は全く無視されます。しかし,ミラボーの政略により,僧侶代表である第一部会は,第三部会に合同することを議決します。