この前,名古屋のジュンク堂行った時に,たくさんならんでたので,一昨日地元のTUTAYAさんで購入して読んでみました。
「人新制」とは,表紙にこう書いてあります。
【ひとしんせい】人類が地球を破壊つくす時代
地球の歴史の中に,鮮新世という時代があり,この頃地球の気温が3度くらいあがったという地球温暖化の時代だったようです。現在,地球の気温は3度上昇に向かっており,その原因は人類の活動によるものということで,筆者である斎藤さんは,こう呼びました。
そして,マルクスの未完に終わった「資本論」。マルクスは晩年に,資本主義によつ自然破壊を予想し,どうするかということを考えていたということです。
斎藤さんは,資本主義の構造の中では,現在の問題は解決できないと言ってます。また,ソ連が行った社会主義は,政治は社会主義だけど,経済は資本主義と同様だったと言ってます。現在の中国もです。
マルクスなどはゲルマン民族のコミュニティ社会などを理想と考えていたようで,結局のところ,コミュニティ社会による脱経済社会を目指すということです。
ただ,その方法論は具体的に述べられてはいません。そこが問題だとは思うのです。地球滅亡のことを考えれば,みんなが我慢しなければいけないとはおっしゃってます。
読んでいて,理想は鎖国状態の日本かなとも思いながら読んでましたが,さすがに斎藤さんは農本社会は理想としてないようですね。
さあ,これからの人類は,どうしていくのでしょう・・・
