12月23日(水)愛知県芸術劇場大ホールに,フジコ・ヘミングのコンサートに行ってきました。
石田衣良さんの「池袋ウエストゲートパーク」シリーズや,平野啓一郎さんの「葬送」などで,最近はクラシックを聴くようになりました。
フジコ・ヘミングも,テレビなどを観ていて聴くようになり,名古屋でコンサートがあるということを知り,家族で行ってきました。
先日行った,あいみょんのライブは,名古屋のガイシホールで一人おきの席でしたが,今回の座席は普通でした。会場自体広いので密ということはないでしょうね。
コンサートは,最初は楽団とのピアノ協奏曲が中心で,後半はフジコ・ヘミングのソロでした。
88歳ということで,舞台袖からピアノまでは杖と介助の人の手を借りて移動。
途中,タッチミスなどもありましたが,僕的には良かったです。
技術的に完璧なものを聞きたければ,CDなりを聴けばいいわけで,ライブというものはそういうものではないと思っています。ライブならではの,プレーヤーとオーディエンスの関係のようなものが楽しいです。先日のあいみょんのライブも,歌詞まちがえが何回もありましたが,そんなことではないです。それ以上のものがあり,それを感じさせてくれるのがプロだと思います。
そういう意味では,今日のコンサートはよかったですね。
フジコ・ヘミングさんご自身が体調はよくないとおっしゃっていました。その関係で,曲順も途中で変えたりということもありましたが,演奏し始めると,体の中から音楽が湧いて出てくるという感じでした。
平野啓一郎さんの「葬送」はショパンを扱った物語ですが,その中で,ショパンの演奏はもともと力強いものではないということです。物語の中でも,イギリスへの演奏旅行で,観客から今日の演奏は音が小さかったので体調が悪かったのですか,と言われ,ショパン自身傷ついたということも書かれてました。