リヴァイアサンは,聖書に登場する海の魔物,海神。ただ,ここでは,トマス・ホッブスの「リヴァイアサン」。このリヴァイアサンなるものは,国家を表してます。この物語から,なぜリヴァイアサンという題名なのかは,僕の頭ではしっくりいってない。
サックスという男が制作中の爆弾の爆発することで始まる。サックスは,全米各地の自由の女神像を爆破する「自由の怪人(ファントム・オブ・リバティ)」。彼が,なぜテロリストになったのか,主人公である作家のピーターが「リヴァイアサン」という小説で明かすというような物語です。ただ,政治的な記述は少なく,サックスやピーターの女性との関係の記述にほとんど費やされている。ただ,この部分は面白いのです。
サックスは,道に迷ったことから,ヒッチハイクをし,その途中でディマジオという男をバットで殴り殺してしまうのです。そのディマジオは自由主義者だったんです。
主人公のピーターは,ベトナム戦争での徴兵を拒否し,刑務所に入っていた経験があります。一方,サックスはベトナム戦争に行ってます。
時代的には,レーガン大統領の頃。。。
時間があれば,じっくり考えたい小説です