今年の直木賞受賞作品です。
多門という犬の名前の物語で、次の六つの章立てです。
男と犬
泥棒と犬
夫婦と犬
娼婦と犬
老人と犬
少年と犬
最初の”男と犬”から”老人と犬”までは、多門に関わった人が死んでいきます。
これは、死神が遣わした犬なのか・・・・と思いました
多門は、常に南または西を向いています。そこに飼い主がいるかのように。。。
多門は、孤独と死の匂いをかぎつけるのです。
しかし、最後の”少年の犬”の章で、その謎が明かされます。
そして、最後にたどりついたのは熊本なのです。
最後、涙しました。。。