吉田篤弘「つむじ風食堂の夜」
月船町にある つむじ風食堂。そこに集う人々のお話。
月船アパートに住む「雨降り先生」背の高い舞台女優の奈々津さん。など

もし電車に乗り遅れて、ひとり駅に取り残されたとしても、まあ、あわてるなと。黙って待っていれば、次の電車の一番乗りになれるから。

とか

北と南はどこにいても同じなのに、東と西は今いる場所で変わってくる。

など、世の中は、ゆるい相対性理論に満ちているな、と感じさせてくれる本です。
初読みの作家さんですが、これからぼちぼち読んでいこうかなと思いました。