この由利麟太郎シリーズ。前回は「蝶々殺人事件」を読んだので、今期は、この「花髑髏」
選んだ基準は、表紙ですね。
おどろおどろしい髑髏と女の顔が半分。
この大正・昭和にかけての、「探偵小説」というジャンルが確立していたころの作品は、挿絵などがあると楽しいでですね。
江戸川乱歩の作品は、東京創元社の文庫での全集が挿絵入りで、非常に楽しめました。
横溝さんの作品は、発表当時、挿絵とかなかったのかな・・・もし、あればそういうのを復刻してほしいです。
さて、この「花髑髏」という本には「百蠟変化」「炮烙の刑」「花髑髏」の3つの作品がおさめられています。
特筆すべきなのは、本誌の3分の2のページを占める「百蠟変化」。百蠟三郎なる怪人物。由利麟太郎は、後半から登場で、事件を解決しますが、結末が、悲劇です。
「花髑髏」は、テレビでもとりあげられたものです。内容は少し異なります。この結末も悲劇です。