9月最初に読み終えたのは、柴田元幸さん訳のサリンジャーの「ナイン・ストーリーズ」。

 

以前読んだのは、新潮社文庫の野崎孝さん訳のもの。

 

 

読み比べというわけではなく、柴田元幸さんの訳が好きで、たまたまこの本を図書館で見つけたのです。

会話なんかは、やはり時代的に新しい柴田さんの方が、僕は好きですね。

野崎さんは、サリンジャーの定番の訳者のようで、村上春樹訳よりも いいという人も多いようです。

初めてサリンジャーを読む人は、可能ならば 店頭で読み比べてから 購入するのが いいでしょうね。

 

もっとも、読んだ先から物事を忘れていく僕ですので、野崎さん訳で読んだのが、そんなに前ではないのですが、けっこう忘れていて、読み返しになりました。

今回読んでいて、以前気づかなかったこともあり、たまには再読することもいいですね。

最初の「バナナフィッシュ日和」と最後の「テディ」のエンディングは怖いものがあります。

グラス家のことが書かれている作品をサリンジャーはいくつか書いているので、ある程度 まとめて読んだ方が、より理解が深まると思います。