平野啓一郎さんが訳ということで、光文社古典新訳文庫版で読みました。
なんでも、宮本亜門さんが上演するにあたって、現代語に近い訳がほしいということで、依頼したとか。
かつて、三島由紀夫さんが日夏耿之介さん訳で演出したということです。この本の巻末で、宮本亜門さんも書かれてますが、平野家一郎さんの「日蝕」は、芥川賞受賞作品で、その文体は耽美的でもあり、サロメの雰囲気にもあうのでしょう。平野さんも好きな作家さんです。以前、BSで放送されていた、川端康成×三島由紀夫でも、登場してましたし、平野さんもエレキギターを弾かれるそうで、ギターの教本のような本でも解説してました。
この「サロメ」に関しては、原田マハさんが、挿絵を描いたビアズリーを題材とした「サロメ」を書いているので、そちらも読んでみたいですね。この本の解説では、ワイルドは、ギュスターヴ・モローのサロメを理想としていたらしく、ビアズリーの挿絵には難色を示したということなんで、どうハマさんが書いているか興味あるところ。
それと、この前、読んだウエルベックの服従にユイスマンが出てきたけど、この本の解説にも登場してきた。まだまだ、よく知らない人が多いなぁ。。。