今年の新年の目標は、ハヤカワ文庫のレイ・ブラッドベリの新装版を読むことだった。2020年1月1日に読み終えた第1冊はレイ・ブラッドベリの「火星年代記」だった。その後、なかなか読めず、やっとのことで2冊目。
訳者によるとこの「黒いカーニバル」DarkCarnivalは、ブラッドベリの幻の短編集ということである。
ブラッドベリはSF作家に分類されるが、この短編集では、そうでない作品の方が多い。人間の欲望が、現実化していく世にも奇妙な物語的なストーリーが多い。
「ダドリイ・ストーンの素晴らしい死を」という作品は、断筆する作家を描いたもの。あれ、サリンジャーみたいかなと思って調べたら、まったく関係ないようだけど、サリンジャーとブラッドベリは、生まれも1年違うだけで、まったくと言っていいほど、同時代の作家だった。
初期作品集なので、のちの「火星年代記」と重なる内容もあったり、内容的にも粗削りな部分もあるけど、それなりに楽しめた。
えーと、現在は、ハヤカワ文庫は新装版なってるけど、その前のと何が違うのかな・・・2冊くらいあるので、買おうか悩んでるとこ