僕は伝奇ロマンが好き。奇想天外、なんでも起きる。昔の日本ってすごい。
ひとりの姫をめぐって、
橘宗介とその弟夏彦との烈しい恋のさやあて。
その凄惨な争いが、
幾星霜をこえ、
はてしなく凄絶な闘争に発展しようとは・・・!
同族二つに割れ、
一方は山窩族、
一方は水狐族。
恨みは恨みをよび、
復讐は復讐をよび、
千古の謎を秘めた八ヶ嶽を舞台に、
展開する復讐綿々の確執は、
江戸八百八町に飛び火して、
その安穏な静寂をやぶる。
・・・・
国枝史郎ならではの肉太の筆致で描く大河伝奇ロマン!
裏表紙には、このような解説。なんか凄そうでしょ。
国枝史郎の作品は、「神州纐纈城」を読んだことあるけど、これもすごかった。
やはり活躍したのは、1900年の初頭。ラヴクラフトとか同じ世代。この頃、世界は伝奇に満ちてたのかも・・・
表紙なんて味わいあるでしょ。このあたり詳しい人いるかな?
主人公の鏡葉之助。すごいわ。この人が魔神。正義の味方かと思ったら、辻切しちゃうしね、悪魔かわかんないけど、呪われちゃって、不死になっちゃうし。