現状として、病原菌が気になって読んだ。
上巻最後の「第11章家畜がくれた死の贈り物」は、すごい。
インカ帝国はピサロの力によって滅ぼされたとだけ思ってたけど、その背景に感染症が潜んでたなんて、すごいことだったんだ。
また、同じ感染症でも、あまりに強すぎると宿主を死滅させてしまうので、威力の弱い病原菌のほうが生き残るなんて、確かにそうだ。感染症として生き延びるすべは、どうやって感染力を強めるかということ。コロナに対する、人の接触を絶とうというのは、まさしく感染させない、もっとも良い方法なんだ。
テレビをみていて、日本はアメリカ・ヨーロッパと比較して感染者や死亡者が少ないのは、同じコロナウィルスでも、先に弱い方が入ってきて、広まり、ヨーロッパ・アメリカは早期に封鎖をしたら、それを潜り抜けることができる強いものが入ってきたという仮説も立てることができる、と言ってた人がいたけど、どうなんだろう・・・この本で述べられていたように、何か民族の違いがあるのかもしれない。BCGのことも言われてた。
ウェルズの「宇宙戦争」やブラッドベリの「火星年代記」みたいに、地球の細菌が火星人を滅ぼしたようなことが起きるのだろうか?
また、この本に書かれてたけど、一度感染症がはやり、免疫ができ、おさまる。しかし、その世代がいなくなり、免疫がなくなったころに、また、はやるということもあるようだ。
下巻は、どう展開するのかな・・・ 銃と鉄かな