黒田如水ごと黒田官兵衛
関ケ原の戦は、家康vs三成ではなく、家康vs黒田如水 であった
秀吉に、百万の軍の指揮をとらせてみたい、と言わしめた人物。
タクティクスよりストラテジーに優れているということ。
この本では、この関ケ原の戦いにもっていく、ストーリーを描いたのが、この黒田如水である。家康と三成を戦うように裏で画策した。
家康と三成が、関ケ原で長期戦になる間に、伊達、前田 そして、結城秀康を巻き込んで、天下をとろうとした。
NHK大河ドラマを見ていたが、なんか黒田如水の働きの面では、きれいすぎるなというイメージだったが、この本を読んですっきりした。さすが、如水。。。
結果的には、それを読み切って、その上手をいったのが、家康。その家康をもってしても、黒田家はつぶせなかった。それは、如水の息子の黒田長政が最終的には、如水を裏切ったからであろう。長政は黒田家を守った形になるが、天下を望む器ではなかった。
この物語のもう一つの柱は、親子。如水と長政 本田正信と正純。。。正純は後に、宇都宮の釣り天井事件で失脚する。
僕は、関ケ原の戦に関する疑問がある。家康と上杉は裏で結んでいて、三成を嵌めたのではないか、ということ。直江兼続の書状も、わざとらしい。あれほどのことをしながら、上杉家は取り潰されなかったわけだし。。。この視点で、書いた作家さんいないかな・・・