小説が、好きです。
どうして物語を書くのか、どうして物語を読むのか。その答えが、きっとここにある――。
あなたのせいで、もう書けない。親友から小説の価値を否定されてしまった成瀬。書店を経営する両親や、学校の友人とも衝突を繰り返す彼女は、物語が人の心を動かすのは錯覚だと思い知る。一方、続刊の意義を問う小余綾とすれ違う一也は、ある選択を迫られていた。小説はどうして、なんのために紡がれるのだろう。私たちはなぜ物語を求めるのか。あなたがいるから生まれた物語。
この 「あなたを読む物語」は、一也と詩凪の物語と 後輩の成瀬 の物語。
人は、なぜ物語を書くのか。。。書いたものを人に読んでもらった後の読んでもらう喜びを知ってしまった作家の悩み。。
これって、作家だけのことではないのかも。
自分一人で頑張っていた時と 頑張ったことを褒めてもらった時の喜びを知ってしまった後、褒めてもらうことに目的がすりかわってしまう。
褒めてもらおうとして、頑張ることは悪いことではないと思う。ただ、それが行き過ぎてしまった時、頑張っても褒められないことが続くと、スランプになるんだろう。
そう言えば、徳川家康は、褒められなければ動かない家臣は不要だ と言ったそうだ。
僕は、やっぱ 褒められたいな・・・
「どうして・・・。同じ間違いばかり、繰り返しちまうんだろうな」
「物語だったら、一つ問題を解決すれば、ハッピーエンドだっていうのに」
「だが、それが人間というものだろう。いつも、物語は綺麗なところで閉じられる。でも、その先に想像を膨らませると、きっと彼ら彼女たちも、また同じ問題に翻弄されるのだろうと思うよ。人間はそういうものだ。少しずつ、前に進むしかない」
だよね
いつも懲りない僕