今回は、前作で書き終えた 一也と詩凪との合作の続編。そして、文芸部の後輩の成瀬が物語を書き始めるきっかけとなった友人との出来事の二つがからみあっていく物語
この物語、この本の著者である相沢沙呼さんの作家としても思いが込められているのかな。ある意味、劇の中に劇が組み込まれているメタシアター的な感覚。
作家として書く行為というのは、書きたいものを書くということなのか、売れるものを書くということなのか。売れるから、続編を書くということは、最初の作品ですべてを出し切った作家のとって、その主人公を後戻りさせることなのではないか。。。
いろんな提言がされている上。
下では、どういうふうにまとめていくのか楽しみです
相沢さん自身も デビュー作で鮎川哲也賞を受賞してる。その後、売れてないのかな。確かに本屋に行っても、在庫がない。
この作品に出てくる売れっ子作家の 天月の、全力で書かなくなったら売れた。売れないのは作家の責任ではなく、出版社の責任。運が必要だ。。。
そー言えば、一時話題になった「世界の中心で愛を叫ぶ」
もともとは「ソクラテスの恋」が原題だったけど、題名を変えたのが成功だったとか。。。