これは表紙買いですな・・・・ではなく、相沢沙呼さんの作品が本屋大賞にノミネートされてたので、読んでみた
主人公は高校1年の柴山佑希。クラスに居場所が見つけられない。そんな時に出会ったのが、学校近くの廃墟に住む女子高生マツリカ。
そのマツリカから柴山に与えられた指示は、学校に現れるという原始人の写真を撮ってこい、というもの。
マツリカは、表紙絵のごとき少女。彼はその蠱惑的姿の虜に。マツリカの描写が、本当に蠱惑的。僕も虜になったことは否定しません。
ただ、この本の魅力は、それだけではない。
この原始人の正体とは、その秘密を解き明かすマツリカは、いったい何者なのかは最後まで不明。

 違う。原始人に手を伸べた人なんて、いなかった。誰かが手を差し伸べてくれたのなら、誰だって、それに縋るはず。彼は逃げるしかなかった。だから逃げたんだ。
 おまえは、どうなのかしら。

それと、解説に

「男」とひと括りにするのは失礼かもしれないが、男性の多くはツンデレ美人に文字通り、冷たく優しくあしらわれてみたいという願望を持っているものなだろうか?
・・・・
「…いろいろ尽くしてもらったあとに、にっこり微笑み返すだけでいいの。それが何よりのご褒美になるのよ」

あ・・・ 否定しませんね