ブログを書くきっかけは、自分の気持ちを落ち着かせるためのことが多い。

19年前もそうして始まった。

 

そのときは子ども(ガッコウ)のことばかりだった。

さまざまなことが起きて、その理不尽に頭から噴煙上げるほど自分が熱かった。

子どもも小さかったが、自分も若かったw

 

今じゃ、この残暑にもやられてへとへとのくたくたにくたびれてしまった。

夫なんか、もうこの数日、暑さ以外にやられてろくな口を利かない。

タメイキばっかりでしょぼくれて「おい!しっかりしろ!」と叩きたいが

叩いてもどうにもならないだろうから、この際ほっておいて

部屋を整えて、花を飾って客人を迎える準備をする。

 

 

約束時間の一日で最も暑い午後2時に 若い二人がやってきて挨拶する。

もう彼らも付き合って10年目。

話は十分聞いていたけど、相手に会ったのは2,3回。

わたしが一番驚いた日は、その10年前にPから教えてもらった日で

それから様々なことがあり 今こうしてしっかり挨拶されると

「やっとか!」という思いと

「間に合ったな~」という思いで とにかくほっとした。

 

5年前にコロナが流行って就活が難航し、それでも一番希望の会社に内定が採れた!

と喜んで電話してきた翌日

わたしのがんが発覚し、お祝いモードが一気に冷めた。

それがほんとに申し訳なくて もうけして娘たちの喜び事の邪魔はしたくないと思っていて

でもだからと言って、私が元気なうちにと慌ててなにか決めようとか、そういうことは考えないように!ということだけは言ってきた。

 

Pもそこははっきりしていて、まずは仕事で自立することから。

あとはコツコツと二人で話し合って、双方の納得いく形を作り上げて

今、ここにたどり着いた。

 

結婚という形式が、様々な慣例や儀式にのっとって行われた時代は遠く過ぎ去り

昭和の旧人類にはびっくりすることが多いが

相手側のご親族も快く同意してくれたようなので、それもまたほっとする。

わたしも多少驚くことがあったけど

もっともPらしい選択と思う。

そして、「間に合った」はもちろん、私自身であって

いくらその形式が変わったとはいえ、その場に立ち会えたことが喜ばしい。

 

すべての手配準備を進めている二人に 何も教えることも手伝うことも無いが

せめて部屋を整えて

せめて花を飾って

 

二人の門出を祝いたい。

それが出来ることがなによりもうれしい。

 

 

 室礼

 

アオダモ  花言葉「幸福な日々」「未来へのあこがれ」