今日の朝ごはん

歯が立たないほどの固いパンを攻略する方法

タンポポのジュレは作って一年ほど置いとくと美味しいかも

 

 

そんなわけで、昨日の話の続き。(マンガの話ではないよ)

 

毎週月曜日は、夫と義弟が義母の面会に行く日と決まっていて、ところが昨日は義弟に他の予定が入ってしまい

出掛けたついでにそんな時間にもなったので私がそのままついていったのでした。

 

義母に会うのは、もう・・・・6年ぶり?くらい?? ちょっと記憶にないな。

冷たい嫁と思われるでしょうが。ええ冷たいですね。

言い訳大魔王なんで言いわけしますが、その間ほぼ面会禁止だったんで仕方なかったんです。

コロナ禍が一番の理由だけど、私も面会禁止の場所にいたしねw 

義母の主治医の先生と会ったことはあるけど、ほぼすべて夫に丸投げでした。

 

まあ、会ったからと言ってもう誰だかわかるはずもなく、何をしてあげるでもなく顔見に行くだけなので

それに、

それが

ちょっと怖かったというのが本音かな。

たまに夫が写真撮ってきてくれるけれど、それさえ見たくはなくて、ちらっと見て「もういいわ」と逃げてた。

 

わたしは、まだ施設にいる頃の「にこにこ笑う」義母であってほしかった。

なによりも 義母自身が「そんな(姿で)に生きたくない」と言っていた言葉を思い出すと

会いたくない 見られたくないと思うのじゃないかと 思ってしまうんだな。

 

途中 私は家に帰らせてと、喉まで出かかったけれど 夫の「会ってやってくれない?」のひとことで

それもそうかと思いなおした。

会える時に 会っておいた方がきっと 後悔しない。

 

 

日の当たる病室は 私の病院とは全く空気が違って 静かで ただただ静かで 時間が止まっているようだった。

 

反応は少しすると聞いていたけれど、看護師さんが「むすこさんですよ」と声かけると

はっと、まず息子の顔を見て、それから私の顔を見た

 

「だれ?」

確かに、そう聞いたように見えた。 

それから少し手を動かして、声は出ぬまま 夫を指し示し、それから私を指し示す。

 

「ひさしぶりだね、おかあさん」

 

しばし目を合わせていたけど、じきに視線を外して 夫しか見なくなってしまった。

 

痩せて、かつての面影はほぼない。

ただその眼だけが 何かを語りそうで、もどかしそうで 「意思がある」とはこういうことかと。

そして、その意思は ずっと 義母のままだ。

 

毛布から少し出ている手は 普通に握っても折れてしまいそうなほど 細く 冷たい。

さするように握って体温を伝える。 

人差し指に 「ETみたいに 交信しよう」と私の指先を繋げてみる。

額にかかる白髪をなでつけて いいこいいこみたいに してみる

 

そうしているうちに うつらうつらと 目が閉じていくのをみて

「じゃ、 またね」

と立ち上がった。

 

104年生きる人に接したことは一度もなかった。