烏帽子に冠雪

 

2000m越えの山々は真っ白になった朝。 寒いっ!!

こんなに寒い日に、午後 近くの電線工事のためにこの一区画だけ停電になりました。きっかり2時間。

先週なら庭で過ごすことも出来たのに、とてもじゃないけど外にはいられず、ストーブつけてしっかり家の中にいました。

オール電化でない我が家。「停電の時に熱源一択は困るだろ!!」との夫の強い持論でこの先もオール電化にする予定もなし。

ストーブとお風呂は灯油、キッチンはガス。 外には薪の簡易ストーブw あと屋根に昔ながらのソーラー温水パネルもあります。

家のことの大体は「なんでもいいよ」の人なんだけど、この熱源のこだわりだけは強いのよね。

まあ、これでストーブがファンヒーターだったら灯油でも意味ないんだけど、やかんでお湯が沸かせるあのタイプなので

お湯も沸かして湯たんぽ入れてこたつの暖もとれて、やっぱり停電の時はとてもよいです。

 

することもないので、お湯沸かしながら古いセーターを切って湯たんぽカバーを作っていると

なんと家の中の静かなこと。 

普段もテレビとかつけないし静かだと思うのだけど、電気が消えて気が付くのは 結構 電化製品て音出してるのね。

冷蔵庫、空気清浄機、こたつなどなど。 どれも微かなんだけどこれらの音が無いと 

外の風の音や、お湯の沸く音などが際立って聞こえてきて 「静かだ」という感覚は、けして無音で感じるものではなく

そう感じさせる音があって「静寂」になるのだなと。 「寂しい」と書くけど、寂しくは無いな。 

雪の降る夜の「雪の音」のなかにいるのは好きだし、冬ほど静かなことはない。

引きこもりがちでおうち大好きなのは、冬が好きなせいもあるかもなあ。 

 

 

 

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谷川俊太郎さんの訃報がありました。

年齢をきくと、もうそんな御齢に・・と思うけれど

谷川俊太郎の詩集を初めて読んだのは 私も随分と若いころでした。

昭和60年の改定初版本を手に取ったとき、私は二十二歳でしたが

開いたページのすべてを暗誦しているわけではなく

ただその一節が 深く胸に落ちて それからふとしたときに繰り返し繰り返し 思い出す言葉になりました。

 

 

 

『空の青さを見つめていると

わたしに帰るところがあるような気がする』

 

この詩を書いたときの 谷川さんも22歳の頃でした。

 

合掌