埋もれた水仙
先週土曜日の景色かな? 午前中に激しく降った雪は 午後には嘘のように消えた 春の雪。
そんな土曜日の午後、チャイムが鳴って 出てみたらご近所のおじさん。
すまなさそうに「奥さんお加減いかがですか?」というので、元気ですよというと
「これお願いします」と紙袋を手渡された。
もうお直し頼んでくるのなんて、この方しかいない。
作業ズボンの裾上げ。
ここで暮らしてすでに30年。 来たばかりの頃の一番驚いたことは田舎のネットワークのすごさ。
新入居者の情報なんて瞬く間に村内に知れ渡って、家族構成はおろか うっかりすれば全財産までばれてしまうw
しかも、それが同じ隣組の中とかじゃなくて、かなり離れたところでも知られてたりして
どこでどうつながってるのかわかったもんじゃない。(たぶん、ほぼ親戚関係にあるため)
それでも30年のうちに、越してきた当時の情報源だった方がたも高齢になってお目にかかることも少なくなり
新規参入者の若返りで 最近はほとんど都会と変わらないくらいになってきたと思う。
一部の元気な高齢者だけが、立ち話の情報交換をなさっているのを見かけるくらい。
で、上記の裾直しを持ってきた方もそのうちのお一人。 なので、私の病気に関してもほぼ一番最初に知っていたと思われる。
まあ、病気の情報は早いよ。年齢が上がると一番そこんとこ関心が高いからね。
話戻る。
その彼(おじさん)は、以前からお勤め先の制服を持ってこられるのだけど
ほぼズボンを持ってくるので、その時「股下69cmで」と必ず言うの。
この地域に多い姓なので、どこの誰か区別するには 我が家では「股下69cm」と呼んでいる。
夫より5歳くらい年上で ずっと同じ会社にお務めで 長いこと働いているなあって言ってたんだけど
今回持ってきたのが、いつもと違う制服なんで「あれ?」と思ったら
「実は私 転職して4月1日から ご主人と同じ会社に・・・」というではないか!!
「ええ~~~?? それは夫知ってます?」とびっくり聞き返したら
「いや、知らないと思います・・・ま、よろしくお願いします」といって帰っていかれた。
夫に「股下69cm! 春から新入社員だって!!」と伝えたら 沈黙。
びっくりを通り越したか? しばらくして「俺、辞められないじゃん」 って、そりゃそーだ。
相手は喜寿ですよw 生涯現役!
でもまあ、長い事サラリーマンしてた人が、隠居して地域ネットワークになじめず引きこもるのはよろしくないと思われるので
こうして社会参加してるのはいいことだよね。
しかも地域ネットワークというものも失われつつある昨今、よほど何か探さないと夫なんか人と会話することなくなっちゃうし
(家庭内では寡黙なんでね)
サークルとか、敬老会とかに参加も嫌いだし。
股下69cmが入社されることで、夫にも張り合いがあろうことよ ふふ。こちらこそよろしくお願いします!ですよ。
昨日は、布団の打ち直しも最終段階で最後の一枚を持ち込んで、出来たものを受け取りに行ってきた。
こちらのお店の会長さんがお話し好きで、やはり夫より2,3こ年上なんだけど
行ったら息子さんしかいなくて テキパキ必要事項だけ話しているところに 会長が帰宅。
お店の外から、めっちゃうれしそうに入ってきて、 あっというまに会長自らお茶の用意して
「まーまー座って!!」と 店先でおしゃべり。
2,3回お店に来ただけのお客なのに、もうフレンドリーであれこれしゃべるしゃべるw
さすがに地域のお店のこととか情報多くて、あと地区の歴史とかね。
息子さんはとっくに奥に引っ込んでしまい、わたしらもどこで帰るタイミングを?と思ってたところで、他のお客さんがこられて
やっと立ち上がれた。
会長の奥さんのほうがさっぱりとして、あまり話さない人だけど夫婦ってうまく出来てるね。
息子さんご夫婦は逆の感じで 皆さんとても感じがいい。
でも、こういう雰囲気のお店も減っていって寂しい限り。
昨日のおうち仕事。
今季最後の残ってたリンゴを煮る。白ワインとレモンと砂糖。(分量は適当に)
ジャムにするよりこちらのほうが好き。 ボケボケのリンゴも美味しく再生。
すぐ食べる以外は冷凍にして保存。
傷んでしまったものは庭に出して 鳥たちにあっという間に食べつくされた。