寝たきりのおじいさんに約束した。

「ひ孫をもうひとり見せるから」
「ランドセル姿を見せるから」

1ヶ月にならない下の子を会いにつれていって1ヶ月
上の子のランドセルが届いたので施設に会いに言った

何も話さない、話せない
目もこちらを見ているかはわからないけど

「約束守ったよ!」
と私は言った。


まさかその数時間後に亡くなるなんて。

病院へいって、
一度家に帰って、
会館へいって。

本当は会館に泊まりたかったけど、
帰宅。
やらなきゃいけないことやって気づいたら1時半。

おじいさんに手紙を書いた。
鶴を折った。
棺に入れるお酒とたばこを明日買おう。
わんこたちにも会わせたい。

旦那はすぐには帰ってこれない。
母は会館に泊まり、妹も泊まり。
私は子供たちと家に。

体は疲れている。
眠い。
でも寝てはいけない気がする。

電気も消せない。
テレビもつけっぱ。

そうしてるうちにもう3時。

私にとっておじいさんは父親がわりの存在。
生まれたときから一緒に暮らした。

まさか今日がお別れの日だったなんて。

子供たちがいるけど、家にひとりでとても心細い。

早く明るくならないかな。

すっかり寒くなったな。
秋なんだな。

あんなにあった食欲はどこへいったのか。


今日もたくさんやることがある

授乳服の礼服なんてもってない

西松屋にあるかなぁ。


おじいさん、ありがとう。
看取れなくて、ひとりでいってしまったことが悔やまれるんだけど、
苦しまないでいけたのよね。
そう思うことにするよ。

あと5時間後には会館に行くから。待ってて。

早く明るくならないかな。

授乳が終わる頃には明るくなるかな