妊娠糖尿病について書きます
私が妊娠糖尿病と診断されたのは妊娠後期、28wのことでした。
妊婦健診で行われた血糖の数値が高く、再検査となりました。
妊娠初期でも行った糖負荷検査を行い、空腹時・1時間後・2時間後どれかの血糖値が1つでも基準を越えると妊娠糖尿病と診断されます。
私は1時間後血糖が基準オーバーでした。
妊娠糖尿病と診断され、糖代謝科を受診することになるのですが、元々甲状腺疾患を診察していた先生に見てもらえることなり(同じ総合病院)精神的にとても救われました。
妊娠糖尿病で検索すると色々な合併症が出てきます。
もちろん自分の体に症状が出てくることも怖いですがなんといっても赤ちゃんに影響が出るかもしれない、そのことで不安がいっぱいになりました。
糖代謝科を受診して栄養士の栄養指導と1日6回の血糖測定を指示されました。
病院から血糖値を測る機械をレンタルし、針と計測するチップ、アルコール綿を購入。
とりあえず2週間、食前と食後2時間後に血糖値を測定します。
食前血糖70~100、食後2時間血糖~120まで。
ご飯を食べる直前に血糖を測り、食べ始めてから2時間後に血糖値を測る。
これを1日6回やるのは中々ハードでした。
時間と血糖値の数値に一喜一憂。
なにをどう食べればいいのか、妊娠中で色々食べたい気持ちとの戦いもあり。
血糖値が高く出ると赤ちゃんに申し訳なくなって落ち込んだり。
自分ではできる範囲でがんばっているのに数値として高く出ると悲しくなり。
試行錯誤しながら2週間後、再度糖代謝科を受診。
食事療養をしつつ1日6回血糖値計測を継続することになりました。
その時に疑問や不安を色々尋ねました。
私が先生に言われたのは
「機械で計測される数値はあくまで大体の数値。1割くらいで誤差は出てくる。計測する指や左右で違いも出てくるが1回の数値で血糖を見るのではなく全体的に数値を見て管理していけば大丈夫」
ということでした。
先生の笑顔に救われました。
ということで28w~出産まで1日6回血糖値測定と食事療法を続けました。
産科での妊婦健診時のエコーではいつも標準の大きめと言われ。
妊娠糖尿病の症状のひとつに巨大児とあるため、産科の医師は血糖値の影響かなと。
糖代謝の先生は血糖値管理しているから大丈夫と。
いろんなことで不安になるであろう妊婦に産科の先生の言葉はちょっときつかった。
その後の糖代謝の先生の言葉に安心し。
出産前の最後の35w健診で約3000gと言われてたので3200gくらいで生まれるかなと思っていましたが、38w約3000gでの出生となりました。
エコーの数値はあくまで目安だなぁ、と思いました。
(妊娠糖尿病ではなかった1回目の出産は37wで長男は3200g。やはり標準の大きめと言われていた)
私の場合、血糖値の管理は食事のみで終わりました。
運動も血糖値を下げる効果があるようですが私はできませんでした。
予定帝王切開が決定していたためです。
長男は逆子だったため帝王切開をしていた私は2回目の出産も帝王切開が決まっていました。
1回目の出産が帝王切開だとして必ず2回目の出産が帝王切開になるわけではないですが、私の場合筋腫もあったし選択肢は他にありませんでした。
35wの時に帝王切開日が決定。
帝王切開日前に破水したり陣痛が来ると緊急帝王切開となるために安静を心がけていました。
でも長男がいるし、寝てばかりいるわけには行かず。
家事をしたり、外出もしてました。
妊婦糖尿病と診断されて私が行った食事の方法は<食べる順番>と<食べる内容>を変えることと<分食>です。
食事の際、食べる順番を
野菜→肉や魚(たんぱく質)→米やパン(炭水化物)とすると血糖値の上がりが穏やかになるとのこと。
なので毎食その順番で食べました。
外食する時にはドレッシングをかけてないサラダを車の中でひたすら食べてから食事してました。
また、内容も野菜のおかずを数品とりいれ、毎食野菜を食べまくってました。
支度できない時はスーパーとかに売ってる袋に入っているサラダを食べたり、トマトやキュウリを切って食べたり。
今までの人生の中でこんなに野菜を食べたことはないってくらい野菜を食べました。
肉や魚などのたんぱく質はそれほど制限を設けず。あえていうなら揚げ物と脂っこすぎるものを避けたくらい。
試行錯誤したのは炭水化物でした。
ご飯は血糖値を一気に上げます。
元々ご飯の量は多く食べなかったのですが80g(一般的な量の半分くらい)でも血糖値オーバー。
ご飯を食べると血糖値が高くなるので段々ご飯を避けるようになりました。
それでも妊婦に必要なカロリーを取らなくてはならない。
最終的には血糖値を上げづらく食物繊維の多いライ麦パンとローソンのブランパンを食べていました。
(ローソンは低糖質の食品が豊富!スーパーとか大きい店舗を歩き回って低糖質のものを探すのは中々大変で、小さなコンビニで色々見れるのは本当に助かった!なのでコンビニはローソンばっかり通った)
あと果物は栄養があるけどやっぱり血糖値を上げてしまうのであまり食べれませんでした。
食べたとしても少量を朝ご飯の時に
(出産の直前にスイカにはまり、結構食べましたが水分が多いからかスイカは血糖値をあまり上げなかったです)
分食は血糖値の上がりを穏やかにさせるために行っていました。
分食で食べるものはパンやクラッカー、ヨーグルト、ナッツ類、ゆで卵など。
低糖質のおやつ、スイーツも食べてました。
おもいっきり食べれない分、分食はストレス発散の時間でした。
食事が終わると「分食なに食べようかなー」と常に食べ物のことを考えていました。
妊娠糖尿病と診断されて2ヶ月。
血糖値と食べ物に翻弄されながらもなんとかここまできました。
文字にするとあっというまだけど、なんていうか色々辛かった。
食べることが大好きだけど妊娠中ということで制限があり、妊娠糖尿病ということでさらに制限がつく。
妊娠したい、赤ちゃんを産みたい。
そう思って不妊治療をして。
治療できた結果妊娠できてとても嬉しくて。
妊娠できたことに感謝しつつ妊娠糖尿病になってしまったことで自分を責めたこともありました。
さまざまなブログを見て妊娠糖尿病でがんばっている人がいて(勝手に)同志と思って励まされていました。
その人たちのように食事や血糖値をアップしたかったけど、出産するまで判定日~のことはブログに書かないことを決めていたので見ているだけでした。
それでも!同志のブログを見ることで私はとても救われました。
感謝しています。
私の血糖値を測る生活は出産し、終わりました。
糖代謝科の先生からは出産が終わったらやらなくていいと言われました……
が!
まだ測っています。
針と計測チップがまだ残っているのです。
妊娠生活が終わり血糖値がどうなっているのか知りたくなりました。
妊娠糖尿病になった人はならなかった人に比べ将来糖尿病になる確率が7倍!とのことで後々糖尿病になるリスクは高いです。
これからも食生活や運動に気をつけていく必要があります。
けど今も測り続けているのは、
「出産したらどうなるのか」
という興味からです。
産後の入院中の食事は妊婦食なる物が出てきまして、
ご飯の量、なんと!220g!!
すごい量です(妊娠前もこんな量は食べてなかった)
これに+おかずやら汁物やらデザートを食べて(総合病院なので料理は質素ですが)
2時間後計測。
血糖値は120行かず(もう妊婦ではないからこの数値は基準にならないと思いますが)
その数値を見て
「妊娠糖尿病ではなくなったなー」
と実感しました。
もちろん血糖値が急激に上がるようなものをとれば血糖値はあがるでしょうし、将来のリスクを考え日々の食事には気を付けた方がいいとは思いますが、今はいいかなーと。
食べたいなと思ったものを食べようと思います。
妊娠してから食べれなくて食べたかったものか
色々あるけど、
1番は生卵をかけたごはんが食べたいです