私は子どもの頃、きちんと歯磨きをしてきませんでした。
私が子供の頃はまだ予防歯科などなく、歯医者病院で定期検診を受ける習慣はありませんでした。


学校の歯科検診で虫歯ありの紙をもらうと、母に歯医者病院に連れて行かれ、有無を言わさず無理やり治療をされました。特に説明などなく、無言で椅子を倒され、何処かしらの歯を治療をされたのですが、何の説明もなく治療が終われば直ぐ次の患者さんの所へ行ってしまうので、どんな治療をしたのか、あとどれくらい通わないといけないのか、あと何本虫歯が残っているのかなど、何も分かりませんでした。


磨き残しが多いなど、何か指摘される事もなく、毎回淡々と治療だけを受けて終わるので、自分がきちんと磨けているのかも分かりませんでした。

誰かに磨き方を教わった事もなく、自己流で適当に磨いてきました。

歯磨きの重要性も、虫歯予防の大切さも知らないまま、いい加減に歯を磨いてきました。

中学生になり、歯磨きを面倒に感じた私は、歯磨きをサボる事も増えました。磨いたとしても適当に1分程度サッとやってお終いです。

そのせいである時母から
「口臭が臭う」
と指摘されました。

自分自身では何も感じなかったのですが、明らかに私が母の側で話すと
「臭い。ちゃんと歯磨きしてるかはてなマーク
と指摘されました。

歯磨きをきちんとしていないから、口臭が臭くなるだなんてあまり理解出来ず、また臭いと言われる事がショックで
「歯磨きは毎日してるよ」
と嘘を付きました。

「なら磨き方が悪いんやろ。一度歯医者で綺麗に掃除してもらおう」
と言われて、歯医者病院に連れて行かれました。


私はこれまで虫歯の治療でしか通った事がなく、歯医者病院で歯の掃除とは??歯ブラシで磨いて貰うんかなはてなマークと疑問に思いながら行きました。


受付で母が
「娘の口臭が臭いので、歯の掃除をお願いします」
と言いました。まさか歯医者で私の口臭が臭いと暴露されるとは思っていなく、恥ずかしくなりました。

確かに自分では感じていないけれど、母が明らかに不快な、臭い臭いを嗅いだ時のような表情をしているので、これはヤバいのかもしれないと思いました。

人生初、歯医者病院でクリーニングをしました。恐らくですが、歯石取りや歯医者病院のブラシで歯を磨いたりしたと思います。と言うのも、何の説明もなく、スタッフが終始淡々と行っていたから、私は何をされているのか分かりませんでした。怖くてずっと目を瞑ってました。


終わった後スタッフから母に
「全体的に汚れていたので、綺麗にしました」
とだけ伝えられたと思います。

この時もまだ予防歯科が普及していない時代だったので、磨き残しが多い事、歯磨きの仕方などの説明は一切ありませんでした。

これを機にしっかり歯磨きをしようと反省出来たら良かったのですが、母が
「口臭、臭わんくなったわ。本当に臭かったもんなぁ」
と言っていたのを聞き、歯磨きがいい加減でまた臭ったとしても、歯医者に行けば治るやんって楽観的に考えるようになり、それ以降も歯磨きはいい加減なままでした。

当時は歯周病と言う言葉を知らず、虫歯が悪化してしまうと最悪抜歯しないといけなくなるだなんて、知る由もありませんでした。

そのせいで二十歳を超えて以降歯茎の状態が宜しくないと言われるのですが、それでも当時は危機感なく過ごしていました。