私は「とんでもない歯医者に行ったら」でも書きましたが、嘔吐反射持ちです。

右下の親知らずは、大学病院病院の口腔外科で、静脈内鎮静法を使って抜きました。


左上下も静脈内鎮静法を使って抜く予定でしたが、どうしても痛みが治らず、結果的に早く抜いてしまおうとなり、静脈内鎮静法を使わずに抜きました。結果嘔吐反射を起こしてしまったので、残る右上の親知らずは静脈内鎮静法を使いたいと思いました。

やがて年月が経ち、右上の親知らずが虫歯になりました。
「虫歯が悪化したら抜きましょう」
となり、それから更に年月が経ち、いよいよ抜歯した方がいいとなりました。

実はその前に、左の親知らずの隣の歯が虫歯で、斜めに倒れていて治療するのが難しく、酷くなったら抜歯と言われており、何年か前に抜きました。

その時は静脈内鎮静法を使わずに直ぐに抜けました。

しかし右上の親知らずは一番奥歯で、左上下の親知らずを抜いた時に嘔吐反射をした経験から、普通に抜くことに不安がありました。

私のかかりつけの歯医者病院では笑気麻酔があるので、笑気麻酔を使用したい旨を伝えました。


そうして、笑気麻酔を使用しての親知らず抜歯が決まりました。

人生初の笑気麻酔。笑気麻酔は注射の麻酔とは異なり、鼻から吸う事でふわふわとした酔ったような気分になるもので、鎮静効果はありません。しっかりと歯茎に注射の麻酔を打って、抜歯を行います。

笑気麻酔を使う事で緊張が緩和されるので、歯医者病院が苦手な人や嘔吐反射持ちの人にもお勧めです。


私はお酒が弱く、酔うと気持ち悪くなる体質です。酔って陽気になる事はなく、気持ち悪さでトイレにこもってしまいます。もちろんふわふわとした感覚はあるのかもしれませんが、気持ち悪さが勝ってしまいます。

迎えた親知らず抜歯当日。

鼻にマスクを付けて笑気麻酔を吸いました。が、マスクが鼻にしっかりハマっている感覚がありません。しっかりと吸えている感覚がなく、不安になりました。

スタッフに伝えるとマスクを変えてくれて、無事にしっかり吸えるようになりました。私の鼻は大きいと思っていましたが、規格外に大きかったのかもしれません笑

笑気麻酔は静脈内鎮静法と異なり、意識はハッキリとあります。吸っていくとふわふわとした不思議な感覚はあるので、効いているんだなと思いましたが、緊張感は完全に取れる事はなく、嘔吐反射への不安もありました。

それに人生で初めての笑気麻酔のなんとも言えない不思議な感覚も、私にとって心地良いものではありませんでした。

段々と手足が痺れたような感じがしてきました。これも笑気麻酔の効果なので、笑気麻酔はしっかり効いています。

効いてきたところで、表面麻酔をした後、注射の麻酔を打ちました。笑気麻酔でふわふわとしているものの、麻酔を打った時はチクッとした痛みは感じます。
更に本来なら麻酔を打った後、椅子を起こしてもらいうがをしますが、笑気麻酔をしていると途中でうがいが出来ません。麻酔の液が口の中に入り、苦味で気持ち悪くなりました。

普段ならうがいが出来るので、なんとか我慢してうがいをします。ところがうがいが出来ず、口の中に広がる苦味が気持ち悪くて、これはヤバいと思ったのですが、バキュームで吸ってもらい落ち着きました。

いよいよ抜歯となり
「口を開けて下さい」
と言われ開けたのですが、思ったより小さくてやりにくかったのでしょう。開口器を口に入れる事になりました。

しかし開口器を入れた途端、無理となりました。そこで治療を中断することになりました。

改めて静脈内鎮静法を扱っている口腔外科に紹介状を書いてもらい、抜歯をしに行く事になりました。