子供の頃、母親に良く言われていたのが
「このまま喋らへんままやったら、どうやって生きていくんはてなマーク喋らへんかったら、1人で生活出来へんで」
でした。

子供の頃はまだ今よりネット社会ではありませんでした。この先の未来を予想出来るはずもなく、私は漠然とこのまま喋れないままだと、どう生きていけばいいのだろうかと不安に思いました。

ところが中学入学を機に喋れるようになった事で、その不安はなくなりました。人前で喋るのは緊張しますが、話そうと思えば人前で話せました。

大人になり、スマホが普及してからは、色々ネット予約が出来るようになったり、コロナ禍でなるべく人との接触を避けるため、回転寿司ではタッチパネルで受付をして、出てきた番号の席に座り、タッチパネルで注文をして、会計もタッチパネルで済ませて、セルフレジに行って支払いをし、入店してから退店するまで店員さんと話さなくても済むようになりました。

ファミレスもタッチパネルで注文したら、ロボットが料理を運んでくれるようになりました。

スーパーでの買い物も、完全セルフレジのあるスーパーだと、自分でバーコードを通して支払うので、店員さんと顔を合わせる必要もありません。

病院は先生との診察で、問診で話す事もありますが、ネット予約出来るクリニックもあるし、Web問診もなるクリニックがあります。全く話さない事はないけど。

仕事に関しても、在宅ワークでメールでのやり取りが主だったら、喋らなくてもコミュニケーションは取れます。

場面緘黙症を克服して喋れるにこしたことはないけど、どうしても特定の場所では話せない場合、無理に克服しなくてもどうにかなるのかなと思います。

ネットショッピングに置き配とか、何処かのロッカー受け取りとかにすれば、配達員さんとも会わなくて済むし、人とのコミュニケーションが緊張する私には、今の極力人との接触を避けれる時代が、良い時代になったなと思います。