歯の被せが出来上がり、歯医者に行きました。
いきなりくっ付けて完成ではなく、まず試しに被せてみて、微調整を繰り返してから、しっかりとくっ付けて完成となります。
その微調整の段階で、どうやら出来上がった被せが失敗だったようです。それでも削れば合わせられる、なんとか合わせようと思ったみたいで、被せの土台の歯を削りました。
何度も削っては被せをはめてを繰り返し、被せもの自体も削ってはめてを繰り返しています。
「合わへんなぁ」
と呟いていて、ダメならダメで型取りやり直して作り直してもらえばいいのにと思いました。正直こんなに歯を削るのって思ったし、虫歯でもない箇所をガンガンに削られるのは良い気しません。
しかし先生は
「上を削ってみよう」
と、なんと被せる歯が当たる上の問題ない歯まで削り始めました先生は上手くいかなくて、段々イライラしていました。
「もう作り直して」
と言いたくても、口を開いた状態でどんどん削られているので、話せませんでした。
ここまで何の問題もない歯まで削られるとは思ってもみなく。でもこの時はこんな事もあるのかと納得してしまいました。
今から考えると、ありえない事だったのかなと思います。
上の問題ない歯までガンガン削りに削ったところで、ようやく諦めて
「作り直そう」
と言いました。
また地獄の型取りが始まります。前回嘔吐反射を起こして怒られたトラウマがあり、流石に今回も嘔吐反射を起こせば怒られてしまいます。
もしかして型が失敗したのは、私のせいなのかなと思いました。だから今回は絶対に耐えてみせると思いました。
相変わらず型取りするやつは柔らかく、噛むと奥に広がり不快です。椅子を起こすこともないので、地獄のような辛い時間、ひたすら耐えてなんとか1回で成功しました。
また作り直しなので、被せができる頃に予約を取って帰りました。受付でスタッフさんに
「すいませんでした。今回はお代は結構です」
と言われました。
今から考えると、この時点でこの歯医者を選んだ事を後悔したり、ヤブ医者だと気付いて通うのをやめてしまえば良かったと思います。
なのにやめなかったのは、こんな事もあるのかと思ってしまった事、開業して2〜3年経っており、患者さんの数も増えて混んできたので、きっと腕が良いから混んでるのだろうと思ってしまったからです。
無事に型が出来上がり、今度はすんなりはめられました。軽く微調整だけして、しっかりはめて終わりました。