就活①
今回は就活について書いていきます。
私はぼんやりと音楽関係の仕事に就きたいと、考えいた時期がありましたが、音楽の道をきっぱり諦めてからは、将来の夢は何もありませんでした。
何となく楽しそうと思って入学した家庭科は、正直楽しくありませんでした。
仲良くなったPちゃんと学校で喋ったり、一緒にお昼を食べるのは楽しかったけれど、授業は全く楽しくありませんでした。
1年では、興味のある被服実習を履修しましたが、不器用でやる事が遅く、みんなより遅れをとってしまいました
前期でスカート作りと、浴衣作りをしました。スカートは自分で生地を買って来て、先生が用意した型紙を使って作りました。
浴衣はキットを学校で購入しました。だいぶ遅れをとってしまったので、浴衣は家に持ち帰って襟を手縫いしたり、学校に残ってミシン縫いをして完成させました。
そして懲りもせず後期も被服実習を履修しました。
後期はブラウスを作りました。自分で生地とボタンを買って来て、先生の用意した型紙で作りました。あまりにペースに遅く、見かねた助手さんがだいぶ手伝ってくれて、なんとか完成出来ました。本当はあともう一つ何か作る予定でしたが、あまりに遅れていて時間がないとのことで、簡単に作れるトートバッグに変更しました。
他に1年で調理実習も履修しました。
調理実習となれば、グループになり、みんなで協力しなければなりません。私はPちゃん以外の人とは仲良くなく、一切喋らず。Pちゃんはこの授業を選択していません。
同じグループの子達と喋って、仲良くなれたら良かったのですが、積極的に人と仲良くする事が苦手な私には、毎回の授業は苦痛でした。単に料理出来るようになりたくて参加しているので、苦痛でも我慢して参加していました。
先生の説明を聞いて、誰がどれを担当するか。自然に役割分担が出来ていて、私も適当に食材を切ったりとちゃんと参加していました。
満遍なく衣食住の授業を履修した中で、こんな仕事に就きたい、みたいな事は何もありませんでした。
1年の秋に就職ガイダンスに出たものの、ぼーっと聞いていた為、具体的にどう活動したらいいのか分からず、適当に学校に来ていた求人を見て、良さげなのにエントリーしていきました。
模擬面接も学校でやりましたが、全然上手くありません。
自宅にパソコンがない為、学校の就職課にあるパソコンを使ってエントリーシートを送ったりしていました。
色々説明会に行き、試験に行き、とある会社の内定をいただきました。
親に報告したのですが、まさかの大反対されました。
その会社の事業内容を聞いて、ネズミ講かマルチを疑ったのです。私としては学校に来ていた求人です。就活をめちゃくちゃ必死になってやっていたわけではありませんが、せっかく内定をもらった会社を反対され、悲しくなりました。学校に来ていた求人なのだから、親の言う怪しい会社ではないと信じたくて、就職課の職員に相談しに行きました。
すると
「学校に求人来てたから載せたけど、正直どんな会社から知らないんですよね。サーモンさん以外に受けた人もいないんです」
と言われました。
会社説明会に行った時に貰った資料を見てもらったのですが
「この資料だけでは怪しいかと言われたら、なんとも言えない」
と言われました。
「親が何を思って怪しいと思ってるのかは分からないけど、怪しいとも怪しくないとも言えない。でも親が反対してるって事は、何か引っ掛かる部分があるんだと思う。親が反対しているのなら、私は辞めておいた方がいいと思う。それでもどうしてもここに就職したいって思うのなら、頑張って親を説得するしかないけど、そこまでして就職する価値がある会社かなぁとは思う」
などと言われました。
職員さんの話を聞いてるうちに、私は涙が溢れて来ました。大人がなく人前で泣く私。
「大丈夫」
と心配してくれ、ティッシュをくれました。
私は学校に来ていた求人なんだから、就職課の職員さんは自信を持ってクリーンな会社だと言ってくれると思っていました。それだけに物凄くショックを受けて立ち直れませんでした。
今だったらネットで、会社で働く人達のリアルな口コミが見れると思います。何でもネットで調べられる時代だけど、当時はまだそこまで情報社会ではありませんでした。
パソコンで会社の情報を調べてみたけど、説明会で貰った資料以外の情報は出て来ませんでした。
両親に反対されているのを、説得してまで就職しようとは思いませんでした。
再び就活をする事にしました。