◎2024.03.02.金曜日          三月になったのでページを新しくする。今日は朝から少し暖かい。何となく体が重くて意欲が出て来ない。ボンヤリしてしまう。でも何とか頁に向かわなくてはと書き出してみる。昨日から大谷で大変だ。どの局も新味はない。とにかく書いてみよう。

去年から知るようになった。一番に目に留まったのは、走る姿勢の見事さ。走る脚が見事。こんな日本人が出てきた。そして彼は悠然としている。このような者が出てきた。堂々アメリカの野球に溶け込んでいる。

 

◎2024.03.04.月曜日          今朝は雪が降っていた、とヘルパーさんが言ったので、えっと驚く。ずっと部屋にいるので分らない。

月曜日は羽根へ、木曜日には大覚寺のことで◎◎君が来る。4000用意。

昨夜は起きないで九時ごろまで寝る。よく眠ったので頭が軽い、と思う。ラジオの英語が耳に入ってきてよく分かる。二時間ごとに目覚めていたが。

大谷騒動が静かになった。今日は良く打ったと。バットコントロールがすごい。

相手との対応が知的なのかなあ。いろいろ凄い人物だ。

 

◎ 2024.03.10.日曜日          食べすぎの傾向ありなので、昼、夕食を控えた。

今日は女子マラソンがあったようだが、見なかった。今日から相撲が始まった。モンゴルの三人が負けた。終りまで休みながら見る。

妻がメールで報告。体のことなど。じっくりやってくれと送る。糖尿と取り組んでいる。こっちは脳梗塞の後遺症。寒いので廊下を歩けない。春を待つ。

妻は少しずつ良くなるんじゃないかな。病人二人。

 

◎2024.03.12.火曜日          珍しく下呂が休業。理由は分からない。従業員の補充が出来ないらしい。午後まで寝て休む。相撲で起きる。月曜日の不眠の疲れがひどかったという事。

相撲ですくわれる。昼食なし。食パン一枚で過ごす。

少しギャッビーを読もうとするが疲れてできない。優しい英語の版だけどやる気が起きない。いま冷蔵庫から夕食用意。いろいろ持ってきた。でも控えめにしよう。

 

◎2024.03.20.水曜日          暇なようでボンヤリ。疲れる。老齢だろう。むかし名前を忘れたが何とかいう作家がいた。戦前までは谷崎に疎開したりして元気だったが、戦後になると衰えた。例の日記は天候の事だけになった。晴れか否かと書くだけが続いて、ひそかに死んでいた。そのように死ぬべくして死んだ。見事な人だったな。

 

今日は何を書くか。下呂のデイでは、二回続けて服の着せ方に失敗している。帰ってから気づく。彼女は右手のボタンをかっている。本人は親切でやっているが、自分は困ってしまう。左側がマヒしているので、左手が使えない。服を脱ぐしかない。寒いし、参る。

いま昼食後思い出して書いている。灯油が切れて寒い。今点火した。足元が暖かくなった。

 

◎2024.03.23.土曜日          この木曜日、下呂の歌のプロたちが五人慰問に来た。Yさんと自分の二人が隣の部屋へ行かずに、ここに居た。本を読んだりしていた。大音量で歌が来る。慣れている。座敷に呼ばれて披露しているのだろう。終り際に自分は車椅子であちらへ移動した。皆車椅子で聴いていた。五十人はいた。歌手は男一人に女四人か。女はきらびやかな衣装で、張り切っていた。

聴かせる歌ばかりで、さすがと思った。終り頃涙ぐんだよ。歌手たちは七十前の様子。こちらの者は皆、彼らの先輩にあたる。ということで全員が気持を通わせていた。秋にはまた来ると言っていた。

 

◎2024.03.25.月曜日          ここんところ慌ただしい。野球、相撲、ロシアでの惨劇。だから疲れる。書く方に行けない。まだある英国王室の、病気発表。

 

下呂のデイから帰る。あちらでは話すのは従業員ばかり。昼食後はいつものように眠る。椅子に戻ってから、机に伏せて眠ってしまった。二時ごろ起こされる。帰りは雨の中。しばらくすると雨足が緩んだ。家へはなんとか行けた。

家で腰かけると、ほっとする。テレビは大谷事件の解説ばかりで、相撲はないしで困る。

疲れているのだろう、食後椅子で眠ってしまう。

 

◎2024.03.27.水曜日          昨夜までは雨が強く、家が時々揺れた。とにかく眠った。灯油三回、トイレ三回。翌水曜日は上天気のよう。朝から夕まで眠い。食後小泉八雲をちょっと読む。怪談、を。ラジオ英会話に慣れたためか読みやすい。気持がいい。けれども著者は怪談、に乗りに乗っていて気分良く描いている。名調子の怪談。

八雲先生気分良く進んでいる。気分良く描いてるけれど、読むほうはちょっと不気味。

もともと彼は、本国ではリアリズムに反発していた。その幻想好きの彼が日本好きになった。怪談、は傑作なんだろう。

 

◎2024.03.29.金曜日          怪談、を読む。oshidori を読む。八雲先生日本に深く入っている。こういうものを書けて、嬉しかったであろう。日本の行く末は、力任せに限らないと小品で示した。先生は日本に惚れたのだが。