すごい世界があった。 | くまさんの目指せ名脇役!

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気侭に、気楽に、我が道を歩む。
とある幼稚園バスの運転手は、声だけが取り得のシニアタレントであった。

14日に観て来た、渡邊世紀監督特集上映会。
当日に上映された映画は4本。

Aプログラム

1. 『月とワイン』 [15分/2009]

2. 『ふたりあそび』 [15分/2012]

3. 『VEIN-静脈-』 [45分/2011](劇場公開作品)(ディレクターズカット版)

4. 『ゆっきーな』 [12分/2010]

『月とワイン』には、くまが準所属する事務所の、吉田春海社長が
出演している。(今は現役を退き、マネージメントだけだが)



4本とも其々に面白かったのだが、特筆すべきは3番目に上映された映画だ。


『VEIN-静脈-』


【世界各国で高い評価を受ける
百鬼どんどろ・岡本芳一 “魂”の遺作

『VEIN~静脈~』には岡本氏演じる「私」と「少女」(人形)が登場する。
互いに傷を持つ二人は、いたわり合いながらも、
決して相手を救うことはできない・・・
顔に包帯を巻いた「私」と、血管が剥き出しの身体を持つ「少女」の
痛々しさが、心の痛みとなって観る者に迫る。
その舞台作品を、岡本芳一氏と渡邊世紀監督が共に
ドラマ仕立ての映像作品とすることを企画。
人形アニメでも3Dでもなく、舞台の記録映像でもない、
人形と演者が映画の登場人物としてドラマを紡ぐ、
映像作品としては今までになかった、全く新しいジャンルである。】(HPより抜粋)


すごかった!
一言で云うとこうなる。

45分間、セリフは一切無く、画面には「人間」と「人形」の
「二人」だけ。
それも、「二人」とも面を被っているので、表情はまったく
動かず、ただ胴体、肢体だけで「表現」をしているのだ。

こんな世界もあったのか!?


残念ながら、岡本氏はこの映画を撮り終え、渡邊監督と最後まで
編集に参加した後、病に倒れて亡くなったという。

実際、生で公演を観たかったが、こうやって映画で観られた
というのも、何かの縁だろうと思う。

映画って本当におもしろいデシッ!


んだばっ!