見えないものが聴こえる
真っ暗やみって経験したことありますか?
あたりまえじゃない、
夜になれば暗いし、
目隠しだってしたことあるし、
自慢じゃないけど押入れの中に何度入れられたことか。
そう、私がかつて経験した暗やみはそんな感じ。
本当の暗やみは、どんなに目を凝らしても
決して目が慣れることもなく、何も見えない。
夜でさえ月明かりがあるし、
目隠しだって微妙に明るさを感じるのに、
光らしきものを何も感じない。
お友達と一緒にダイアログインザダーク という
エンターティメントを経験してきました。
暗やみへのイメージは
怖い、冷たい、狭い…おもいきりネガティブ。
ガイドは視覚障害のお兄さん。
8人のグループを組んで、いざ暗やみの世界へ。
ラジオのパソナリティーのような素敵な声のガイドは、
常日頃からこの闇の世界で暮らしています。
今日はその世界へお招きいただいたって感じ。
出かけた先は、公園です。
川の音、草の香り、土の感触、ブランコで遊びました。
知らないお宅にあがりこんで、
炬燵を囲んで、みんなで絵本を読みました。
さっきまで誰か寝ていたかのように、蒲団が無造作あって、
古くなった畳の匂い。
本をめくると、少し重い紙の感触。
カフェに行ってひとやすみ。
隣の人と(それが親密な人とでさえ)触れ合うなんてしないのに、
離れている事が妙に不安で、
誰かの近くに居たくなる。
声をかけたら返してくれる。
名前を呼ぶ、名前を呼ばれる。
いつもは微笑み返すだけで、許されても
ここでは感じることが全て。
カフェで頂く飲み物は
格別な味がした。
今日初めて出逢った8人なのに
なぜか優しくなれる。
心許せる気がしてしまう。
見えるって事が幸せで、
見えないことは不幸だと思っていた。
幸せは感じるものなのだ。
ガイドの彼はすごい!
暗闇の中でも、光の中でも、
ちゃんと感じるのだ。
私がどこにいるのか、解るのだ。
感性…
人であるが故に与えられた
この感覚を、
私は、見えるということで、劣化させていた。
彼は幸せに違いない・・・。
私も、多分幸せ・・・。
その価値観が違うだけなのだと、
とても穏やかに受け入れることができる至福の時間でした
。
価値観の幅が広がり、
自分のしらない、本当の自分に逢えるかもしれません。
常設ではないようなので、
お早めに…。
ダイアログインザダークHPはこちら
ひとりで行くのが面白い。
もっと深く知りたい誰かと一緒に行くのも更にお勧め![]()
結果には責任もちませんけどね(笑)