鶴澤津賀寿のブログ

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女流義太夫の三味線を弾いています。
舞台予定などアップしたいと思います。

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 父が亡くなってから10年、2人だけで寄り添って生きてきた最愛の母を10/8に送りました。97歳の誕生日を迎えた2日後でした。肺炎で入院していったんは克服したものの、誤嚥したりして食べられなくなり、最期は老衰でした。大往生ではあると思いますが、100歳まで生きるものと思っていたので、やはり残念な思いは打ち消せません。

 3ヶ月半以上の入院中、どんなに不自由な形でも自力で歩いている方を見ると母よりはいい、と思ったり、どんな年代でも親子さんを見ると羨ましく、行列していた時に自撮りを繰り返す親子さんにイライラしたりしました。人は知らず知らず人を傷つけていることがあるんだなぁ、と思います。

 亡くなった後、ついつい電気をつけっぱなしで出かけようとしたり、道で霊柩車とすれ違う時についつい親指を隠したりする時に、あぁ、もういないんだな、と実感します。母に関して起こっていること....例えば、年金の死亡申告に使うために取る戸籍は無料だ、とか、親友がお参りに来てくれた、とか、ご住職がご病気だ、とか....そんなことが起こるたび、⚪️⚪️なんだって!と話そうとして、話せないことに気づきます。

 亡くなった時は、これ以上衰弱していくのを見なくてすむ、という思いがあり、私が母の死を受け入れるために入院の時間をいただいたんだな、と思えていましたが、時がたつにつれ、寂しくなってきます。幸いやることがたくさんあって、こなしていますが、遠くで出来事が起こっているような、半分身体がなくなったような気がしています。

 それでも、私の後ろに母を見ている人はいない、というか、私は一人の「人」でなければいけないんだ、と今更に思いますし、父の時もそう思いましたが、京都やディズニーランドは、亡くなる前も亡くなった後も、同じように存在しています。私にはこんなに知り合いがいたんだな、と思うほど、いろいろな方々に支えられているのを感じますので、しばらくは、自分の役目を果たすべく、頑張ってみようと思っています。

 今後ともおつきあいのほど、よろしくお願い致します。