以前より建部町温泉会館として営業していたのだが、一時期休業していた。
それがとりあえず仮設状態で営業を再開しているらしい。
「温泉」と「仮設」という言葉が組み合わされて心を動かされない湯ヲタは居ないであろう
しかも仮設というぐらいで期間限定。
仮設の内に入っておこうというのは、今回のツアーの目的に一つでもあった。
と言うわけで、もうとっぷりと日は暮れてしまったが、建物に到着。
すなわちこのブログをアップしている頃にはもうこの仮設の浴場は無いことになる。
ちなみに2015年9月現在では、すでに本格的に「たけべ八幡温泉」として営業されている。
さて、その仮設浴場とはどんなものであろうか。
空腹を我慢し、いざ~
八幡温泉 建部町温泉会館
立寄り入浴料は410円。
ちなみに本館では宿泊もできる。
暗くてよくわからないものの、本館の建物はウッディで存在感がある。
そして浴場は別棟であった。
仮設というにはあまりにしっかりしており、しかも広い
女湯側の入口はこんな感じ↓。
さすがに仕事後の入浴タイム、先客も何人か見受けられる。
すでに山小屋の温泉みたいでよい雰囲気だ
湯気がたまっている上に暗めであり、写真のクオリティが低いのはご勘弁を。
とても仮設には思えない、立派な大浴場だ
浴槽はしっかりしており、洗い場も心地よい。
おそらく源泉投入量と規模を考えると、このかけ湯はかなり値打ちの湯であろう。
メイン浴槽↓。
デフォルトでブクブクがあるのはちょっと興ざめではあるが、浴槽は他にもある(後述)ので気にする必要はない。
湯口は何ともダイナミックで、その軌道は嬉しくなる
投じられる源泉は「新八幡温泉」。
新八幡温泉にも1と2の2種類あるのだが、どちらが使用されているかは分からなかった。
あるいは混合なのか。
源泉温度は館内の表示では29.1度、後述する温泉スタンドにあった分析表では27.3度(新八幡温泉1)。
ちなみに新八幡温泉2の源泉温度は25.8度である。
いずれにせよ、泉質的には温泉をクリアしており、pHは8.7ほどある。
成分総計0.25g/kg(新八幡温泉1)のアルカリ性単純温泉となる。
なお館内の表示だと、湧出量は4,170リットル/分と、べらぼうな数値だ
一つの温泉郷を丸ごと引き受けても十分余りまくる量であろう。
そういうわけで加温はしているが、循環併用かけ流し状態であった。
オーバーフローはちゃんとあり、樋を流れ去っていく。
源泉は無色透明。
残念ながら、塩素臭があった…仮設でもあるのか(>_<)
総計が少ないから、他の風味はこの塩素臭が邪魔でよく分からない。
ややスベ感がある。
数値的に特筆すべきイオンはない。
それでは源泉まんまの浴槽もあったので、そちらへ。
20度台後半の源泉のまんまで入れる浴槽で、おそらく完全かけ流し使用である。
なのだが、こちらでも若干の塩素臭から逃れることはできなかった。
源泉には僅かにほろ苦さを感じた。
こちらは寝湯か。
木の肌触りが存分に味わえる。
湯使い的にはメイン浴槽と同じであろう。
露天風呂もある。
ただしさらに暗くて(ほぼ真っ暗)、写真的には何だかよくわからない状態(^_^;)
使用されている源泉は同じはず。
せめて湯口はフラッシュを焚いて↓。
夜風にあたりながらの温かい入浴は、若干の塩素臭があるにしても、心地よかった
全体的に見て、仮設とは言えその規模ゆえかそれほどには仮設感がなかったこちら。
一般的な視線でみれば、料金的にも大変お得な温泉施設だった。
塩素臭が残念だったが、本営業の施設ではどうなっているだろうか。
機会があれば訪れたい。
帰り際、敷地内にある温泉スタンドらしきところをチェック。
有料の温泉スタンドではあるが、お試し用みたいに少し源泉が出ていた
こちらは素直な源泉まんま(たしか)。
ほとんど無味無臭だが、微妙な甘味と、やはり僅かにほろ苦さを感じた。
この後、岡山の盛り場でガッツリ夕食。
さらに〆湯に入るため、兵庫まで移動する。
八幡温泉 建部町温泉会館
※平成27年3月で閉館。現在は新施設「たけべ八幡温泉」として営業中。