夕方、ホテルを出てすぐの場所に位置するお土産屋さんに行ってみることにする。
お土産屋さんといっても、作りは全然立派じゃなく、道端の市場みたいな感じかな。
貝殻細工、布類(ショール・パレオなど)、ギターのお店など品目別にお店が分かれている。
まずは正面の布類のお店の女性につかまる。
すると、どこから来たのか、あっという間に15人くらいのフィリピン人に囲まれる。まあもう慣れましたけど。
パレオ風に使えるコットンのショール(400円相当らしい)をすごい勢いで勧められるが、私の視線は色鮮やかな模様のバティックに釘付け。そもそもコットンのパレオって水分が蒸発しにくいし、実は使い勝手悪いんだもん。首や肩に巻くならシルクじゃないとしっくりこないし。それに色と柄が安っぽくて気に入らない。それに比べてこのバティックの柄、色、すっごい綺麗!
バティックとはよくインドの女性とかが着ている筒状の布。筒の中に体を入れて、片方の肩の部分をしばって(お好みで腰を絞ったりしてもいいんだって)着る着物である。柄と色がすっごく綺麗で一目ぼれ。材質は分かりません。そんな道端の土産物屋ですからそれほど素晴らしい素材であるわけはないわけだが、まあコットンだし(シルクやリネンじゃないし)それほど当たり外れないんじゃないかと希望的観測。
問題はこのお店には値札というものがないこと。つまり人によって値段変えるってことですね。お互いにそういうの(値段交渉)疲れるからやめようよ・・・。
気を取り直して値段を聞くと、1200円(相当)だという。それが妥当なのかどうかさっぱり分からん。着物とすれば安いような気もするが、Tシャツ200円の国だから、不当に高いような気もするわけだ。
「うーん、じゃあ2枚買うから2枚で1800円にして」
と試しに聞いてみる。
「いやー、それは無理。2枚で2000円!」
と店のおばさんが言うや否や、周りにいる15人くらいのフィリピン人が「それは安すぎ!2枚で2200円!」「いや、2枚で2500円!」「ヤスーイ!!」などとワイワイ大騒ぎ。
あのー、あなたたちは一体誰でどこからきたんでしょうか・・・・・。
お店のおばさんも
「2枚で1000ペソ(2000円)ホントニヤスーイ!!」
と粘る。
「ホントに安いんだろうなー?!」と日本語でつぶやくと
「ホントにホント!!ヤスーイ!!」とおばさんすかさず応戦。
周りのフィリピン人の数はどんどん膨らんでくるし、こりゃーもう退散するしかない、と買うことにする。
隣の貝細工屋さんのオヤジが「うちの店も見てくれ!」と食い下がるも、アナタ、こんだけ人集まってきちゃって、お気楽ショッピングはもはや無理です・・・。
「今日のディナーはフィリピン料理の安くていい店があるから連れて行ってやる(英語)」
「ホテルのディナー、タカーイ」
「アンニョンハセヨー」
と皆、口々に我々に英語、日本語、韓国語の知ってる単語を並べてセールスセールス。
ホテルの出口出てすぐの絶好の場所に位置していながら、現地ガイドが「ホテルの外を歩くな、危険だ」とか恐怖心を煽るからか、お客さん少ないんだよね。
ホテルのディナーが高いのは私もそう思うけど、もう収拾つきませんがな。
旦那が「もうお金ないの!!」と日本語で逆切れして追い払う。
貝細工屋さんのオジサンは「オカネナーイ、オカネナーイ」と笑いながらリピート。意味分かってるのか?まあいい。
旦那と二人で「アリガトー!バイバーイ!!ジャーネー!!」と手を振りながらホテルのほうに歩き、ホテルの入り口でもう一度振り返ると20人くらいのフィリピン人の皆さんが手を振っていた。人との距離の取り方はちょっと近すぎるが、なかなか楽しい人たちではないか。
「しかし、この布2枚に1000ペソも払うなら、ノノサンに100ペソ(200円)くらいチップあげたかったなー。」
と旦那氏。
たしかにそうだね。でもその件については残念ながらもう遅すぎるよね・・。
それにこのバティック、よく考えたら日本じゃどこにも着ていけないよね・・・。