徒歩10分でも車乗っちゃうのかー。

そういえばJTBの現地契約代理店のガイドさんが「セブの空港から私の家に帰るまでにジプニー(バス)を6本乗り継ぐ」とか言ってたけど、多分日本人なら3本くらいの乗り継ぎで途中は歩いたりするような距離なんじゃないのかぁ?という気がする。

そんなに危ない国なのかなぁ・・・。


ホテルに一旦戻ったものの、ちょっとした冒険心が頭をもたげてきて、夕食にもう一度ホテルの外に出てみることにする。

こちらもホテルから徒歩10分ほど(ラプラプ像とは別方向)の「海舟」なる日本レストラン。

今度は夕暮れ(18時前)。

夕暮れからフィリピン人は外に出てくる習性があるようだ。お客もいないのに、スタンバイしているトライシクルの人がずらりと30人くらいいる。セブは男3:女7と女が圧倒的に多いとガイドさんは言っていたが、道でウロウロしているのは男ばかり。

口々に「乗れ」と言って、追いかけてくる。

ちょっと怖い。

「I’m walking! Let me alone!!」

と旦那が逆切れしてようやく撃退。

ふと、この町は完全分業制で、このトライシクルに乗ってあげないというのはひどいことなんじゃなかろうか、とふと思う。それで食べているならなおのこと。


ホテルやショッピングセンターの入り口にはガードマンが立っていて、その場にふさわしくない客を選別しているようなのもちょっと悲しい。こういう状況を引き起こしたのはやはり長く植民地だった影響があるのじゃないかなぁ。日本も、第二次世界大戦末期、侵攻したフィリピンを舞台にアメリカと戦い、結果フィリピン人同士を戦わせる戦争(アメリカ側と日本側に分けて)を引き起こしてしまったという苦い歴史がある。慙愧の念が沸き起こる。戦中戦後、フィリピン山中に置き去りにされ日本に帰ることなく亡くなった大勢の日本人兵士の方々の気持ちも私たちは忘れてはいけない。日本に帰ることを諦め、フィリピンに帰化した日本人も大勢いるという。その人たちがコミュニティに溶け込み真面目に一生懸命生きたから、フィリピン人は日本人に対して概していいイメージを持ってくれているという面もあるのだろうか。


ともかく、無事に海舟到着。ここ海舟は、ガイドブックに日本人駐在員大絶賛の新鮮な魚介類が売りの日本料理店、と書いてある。味にも期待が持てそう。

入り口には門番のオジサンたちが3人くらいで座っている。もう束になって雑談しながら門番している姿にも慣れてきた。「アンニョンハセヨ」と挨拶される。つまりは韓国人も多いんだな。「こんにちは」と返すと「こんにちは」と返してきた。観光地の人はいろいろ言葉を覚えなきゃいけなくて大変だ。


お店の建物のドアのところには女の子が二人ドアマンとして立っている。「いらっしゃいませー」と日本語で挨拶。これはお客が誰でも「いらっしゃいませー」だから日本風味を味わってもらう作戦なんだろう。


私たちは日本人だからか誰も座っていない立派なカウンターに通される。カウンターには寿司ネタが日本語で書いてある。

欧米人のお客も多い。となると、やはり絵的にはカウンターに日本人、欲しいよね(笑)。

カウンターショーケースの寿司ネタは綺麗にラップでそれぞれ包まれ、衛生状態に気を使っていることが窺われる。でも別に全部ラップで包む必要もないと思うんだけど。


メニューは驚くほど多彩。寿司、刺身、てんぷら、蕎麦、すきやき、煮物などなど和食は一通り置いている感じ。高級料亭+寿司屋の雰囲気をかもし出しつつ、メニューはチェーン店の居酒屋並みに多彩。

さすがハロハロ(ごちゃまぜの意味)の国、フィリピン。

お手並み拝見、ということでコースを頼んでみることにする。高くてうまいのは当たり前―ということで、一人2600円(相当)の一番安いコース(3段階中)をためしにチョイス。

カウンターにはちょっと浅黒い顔をしたフィリピン人の板さん2人が神妙な顔で器用に包丁を使い、御造りを作っている。こちらの人にありがちなダラダラ感(悪い意味ではなくてそういうカルチャーなんだと思う)は一切ない。キビキビした動きはまるで日本人。


先付からきちんと出てくる。お皿を出すとき、下げるときは、日本語で「すいませーん」と声をかけてくれる。先付、お刺身、茶碗蒸し、煮物、焼き物(焼き魚)、てんぷら、おそば、デザートにフルーツまでついてこのお値段は破格だと思う!お刺身はマグロ、イカ、地元の白身魚でした。地元の白身魚おいしい!やっぱ取れたての地物はうまいです。イカにも細かく切れ目が入れてあり、いい仕事しています!てんぷらの海老も取れたて&揚げたてでプリプリ。

ドリンクは生ビール(サンミゲル)を1杯ずつと私はマンゴースムージー1杯、旦那は日本酒を4合くらい飲んでお会計は8000円弱。大変おいしゅうございました。

帰りはタクシーを呼んで欲しいと頼んだら、店の車で送っていただけました(もともと送迎のサービスがあるらしい)。


冒険心もお腹も満たされ、大満足の1日であった。