今日の東京は雨。
 

元々の天気予報は雪でしたのでそれよりはマシだったんでしょうが、寒かったですねー。

 

そんな中、東京国立博物館で開催中の“唐招提寺展”に行ってきました。

あの奈良の国宝、唐招提寺の金堂が、95年の阪神淡路大震災で受けたダメージの修復のため10年に渡る解体大修理中とのことで、中のご本尊の盧舎那仏坐像と、その周りを取り囲む、いわゆる家来仏像である梵天・帝釈天立像と四天王立像が、最初で最後の東京出張とあいなった様子。いずれも国宝ですから結構凄いことらしいです。

展示はスペースを贅沢に使って実際の金堂の配置に忠実な配列で、薄暗がりにご本尊が照明で浮かび上がる構図はなかなかグッド。

私的にはご本尊のガードマン役である四天王が表情豊かで気に入りました。

特に腰に手を当てている増長天ってのがよかったな。

2010年には“新生”唐招提寺となるらしいので、奈良県付近在住の方は楽しみですねぇ。私も機会があったら行ってみたい。

 

唐招提寺はご存知、759年、鑑真和上が建てた寺です。鑑真は、聖武天皇の命を受け唐に渡った日本の2人の僧侶の熱心な願いを聞きうけ日本来航を決意。しかし当時の渡航の技術はまだまだ未熟で、5回の失敗と両目の失明を乗り越え、6度目12年の歳月を経てようやく日本への上陸に成功したという伝説の高僧であります。

民族、種族の枠を超え、世界の人々の救済のために生きた鑑真の話は、中学時代、授業で聞き感銘を受けた覚えがありますな。

 

この国立博物館に足を踏み入れるのは多分10年ぶりくらい。

といっても、全部は見たことなし。

 

今回の特別展のほかに、常設展の日本館、アジア館、法隆寺宝物館、平成館と4つの建物に盛りだくさんの展示物がありますから、1日で全部見ようと思うのは結構厳しいのです。けど今日は頑張って一応ザザザーっと歩きましたよ。5時間以上かかった。

今回は特別展ですので入場料は1400円でしたが、常設展だけ見るのは420円。

結構見ごたえはありますので、納税の義務を果たしている国民の皆様は納めた税金を少しでも取り戻すために是非行ってみましょう。

 

今回この唐招提寺展はTBS開局50周年の記念事業だそうで、CGで作ったバーチャルリアリティ映像なんかはさすがテレビ局主催事業という感じですね。

 

今回は仏像以外の見所として東山魁夷が10年がかりで書き上げた68面の襖絵があります。

襖には“昭和50年魁夷”とサインが入っております

これらの襖絵は、鑑真和上坐像を祀っている御影堂の襖で、御影堂は全て東山画伯が渾身の思いを込めて書き上げたのだそうです。東山魁夷も鑑真に魅了されてしまった一人だそうで、鑑真のふるさとの中国の山川の風景などがその襖に見事に描かれております。その絵から感じるのは光と静寂。その絵は墨一色のモノクロなのにも関わらず、現風景を見ているような錯覚にとらわれます。

鑑真和上坐像はご本尊の仏像以上にリアリティがあって、思わず手合わせそうになりましたよ。あ、私、全然信心深くありませんが。

 

来場者の平均年齢はざっとみたところ50歳くらい。夫婦連れが多いですが、オバ様軍団も多かったなぁ。

ワタクシは実の父上に誘われてお供したわけで。うちのおとっつぁん墨絵やってるんで東山氏の構図とか興味あったんじゃないかな。うちの旦那氏は“やばい!寒い!間違いない!(by Wada san dayo)“の理由で今回の企画はノッテ来ず。よってうちの親子の平均年齢も50歳くらいだ!ワオ。

 

「東山先生のこの群青色がほんっとたまらなく素敵よね~」

などと、なんかよく分からないコメントなどを(好みがあるのは分かりますが、なんかいちいちピントのずれたコメント連発)を大声でいちいち連発しては、3人ぐらいの取り巻きのオバ様方の同意を求めつつ練り歩くオバ様軍団もいらっしゃったりもして、運がよければ(悪ければ)マンウォッチングも楽しめるかも?